読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Fantasyを始まらせてよ

好きなアイドルの話をします。

好きだよ?今日も

ふとした時に好きだなぁと思う。嫌いになることなんてただの一度も無かった。でも、見ていられない、見ることが辛いなんてことは幾度もあった。それは誰のせいでもない。ましてや彼はこれっぽっちも悪くない。時間だけがただただ過ぎて、所謂「担降り」というものをしてから早くも1年が過ぎた。

今年の夏に彼のステージを見た。実に1年振りに見る、ステージに立つその姿。
眩しかった。それはそれは綺麗だった。18歳の少年は、精悍な顔つきの21歳の青年になっていた。
普段グループでのコンサートに足を運ぶと、彼に向けられる失笑を耳にすることがある。自分の好きな人がクスクス笑われるなんて、オタクとしては悔しくて腹立たしいことこの上ない。でも、その空間では誰もが彼を大好きで、かっこよくてかわいい生き物だと思っている。会場の至る所から呟かれる「かわいい…」という声に、全力で同意した。
ミスタッチをして恥ずかしそうにピアノに項垂れてみたり、グループの時にはめったに見られない、ファンに甘えているような言動。母性本能をこれでもか!とくすぐるその姿はあまりにも可愛らしく、頭の中は好きでいっぱいだった。正に君(ファン)にしか見せられない顔を見せつけられて、わたしのHPは瀕死寸前。ずるい、ずるすぎる。それにファンのことを彼女と呼んで、最高の彼氏を演じてくれるんだもの。だって皆さんコンサートの煽りで「俺の彼女たち準備はいい〜?」って聞かれたことあります?天才かよ…と何度呟いたかわからない。コンサートの設定も、選曲もパフォーマンスも、ファンとの一体感も、どれをとっても最高な時間だった。

楽しい時間というものはあっという間に過ぎるもので、気がつけば本編最後の曲になっていた。最後の挨拶で、彼の頬を涙が伝う。以前同じ会場でコンサートがあった時、彼はファンの前で泣かなかった。その彼が、自分のファンの前でだけは泣いたのだ。きっとこの3年間、わたしたちには想像もつかないような苦労が彼にはあったのだろう。初めてのソロ公演、不安だったのかもしれない。今の現状に疲れているのかもしれない。様々な感情のこもった涙は尊くて、それが更に彼をきれいに見せた。その姿をこの目で見られたのだから、オタク冥利につきるというものだ。

グループに対する気持ちはどうなったのか、と問われると言葉に詰まる。楽しいも、悲しいも、ありとあらゆる感情を殺してしまったというのが正しいのかもしれない。何を見ても安心できないし、もう悲しむのも怒るのも疲れた。ただこの前の歌番組で5人で歌う姿を見た時は、久しぶりにグループに対して好きという感情でいっぱいになった。この先また元の状態に戻っても、追いかける気力はわかないだろうと思っていたけれど、また5人だけで、私の好きな彼らが見られるなら、フラッと戻れそうだなと今は思うのだ。
゙君が今抱える傷や痛みを 忘れるほどの旅にしよゔ
この言葉に背中を押され、3年前の夏高速バスに揺られ東京に行った。今年の夏も同様に、彼を一目見る為に東京に向かった。彼を取り巻く環境は恐ろしく変わってしまったけれど、この夏も、来年の夏も、きっとこの先ずっと彼を、中島健人を好きだと思えるような、そんな夏だった。
彼女は健気に、彼氏が最高の仲間たちと一緒に笑い合うのを待つつもりだ。